昔から、『早起きは三文の得』という言葉が存在し、早起きすることが素晴らしい。
健康にも良いし、成功者や仕事ができる人は皆早起きしてるという風に言われてきました。
今でも早く起きる人は、凄いね!健康的だね!
と言われますよね?
確かに朝早くに起きることはすごく気持ちが良く、静まり返ってるあの雰囲気や朝日を拝んだり太陽が登ってくるのを見るのは、ある意味神聖で少し優越感を感じたりもします。
でも早起きすれば本当に健康に良いのでしょうか。
早起きすれば成功者になれるのでしょうか。
むしろ早起きのリスクがあることを知っておく必要があると思います。
皆さんが何気なく使う『早起きは三文の得』という言葉を調べてみました。
早起きは三文の徳とは?
色々と由来や説はありますが昔の奈良の説でいうと
奈良では昔、鹿が神の使いとされていて
鹿が自分の家の前で亡くなっていたら家主が現れて
亡くなっている家の人が罰金として三文を払わせられるという
決まりがあったみたいで。
早起きして自分の家の前に鹿が亡くなっていないか?
どうか確認するようになり
亡くなっていたら隣の家に移動させたりする事で三文徳をしたと
いう事が早起きは三文の得と呼ばれるようになった由来となります。
早起きは三文の得って大体いたくらくらい?かというと、
三文は今のレートで約3600円ほどだそうです。
「三文」とは、一文が三枚のことで「ごくわずかな」という意味で
「徳」は損得の「得」と同じ意味で、「早起きは三文の得」とも書く。
故事ことわざ事典より引用
実はわたしたちが使う意味合いと全く違うのです。
一般的には「3つの良いことがある」という風に教えこまれてきた訳ですが、本来の意味とは『ごくわずかな』という意味です。
早起きしてもごくわずかな得しかしない。
これが本当の意味です。
なんだか拍子抜けという感じもありまね。
そして、ウエストミンスター大学の調査でわかったことで、午前7時よりも前に起きると通常よりもコルチゾール(ストレスホルモン)の量が増加します。コルチゾールは一瞬分泌されるだけならば危険を回避する場合など力になってくれるので必要な時もありますが、出すぎるとカラダによくありません。
皆さん、朝起きるとしばらくはぼんやりしているけれど徐々にいろんなモノが見えたり行動できるようになるかと思います。これはコルチゾールのおかげで目が冷めていく状態です。朝起きると誰でもコルチゾールは分泌されますが、7時よりも早起きをするとデメリットがあるとこのウエストミンスター大学の調査ではいわれています。
朝起きてコルチゾールが分泌されますが朝7時より前に起きるとその分泌量が上がった状態で高止まりしてしまいます。
つまり、朝7時より前に起きるとコルチゾールの分泌量が高いまま保たれてしまいカラダが休まらないのでいわゆる慢性疲労の状態になってしまいます。こうなるとカラダが老化してしまったり全身に炎症が起きて病気のもとになってしまうのではないかと指摘されています。
たしかに、朝早起きすると高揚感も出て仕事がデキるような気分にはなります。もちろん、ここぞという時には早起きも良いとは思いますがそうではない時には早起きしすぎると疲れやすくなってしまうのでおすすめでにないそうです。
ウエストミンスター大学の別の研究では、早起きは集中力を高めてくれるということがわかっていますが、7時よりも前に起きると一日の終りにはエネルギーの消耗が通常よりも激しくなってしまい怒りや苛立ちの感情が出やすくなってしまうということもわかっています。
ですから、午前中は分泌されて高止まりしているコルチゾールにより生産性は上がるかも知れません。ところが、その反面夜になると怒りや苛立ちを感じやすくなってしまいます。
コツコツ頑張りたいとか長い目で見た時の幸福度を高めたいと考えるのであれば早起きは程々にしたほうが良いということです。
皆さまは早起きは得意ですか?
私は、もともと「遅寝遅起き」が得意(笑)
「早起きは三文の徳」とも言うし、早寝早起きは健康に良いイメージがありましたしヨガ講師なので早起きのイメージもあるようで良く先生は、何時に起きますか?と聞かれますが、
わたしは、何もなければ8:00くらいに起きて
ゆっくり白湯を飲み身支度をしてから瞑想してのんびり過ごしています。
少し前に、「早起きは体に悪い」とある記事を読んだ時に調べてみたのですが、
なぜ「早起きすると病気のリスクが上がるのか」についてお話ししたいと思います。
イギリスのオックスフォード大学のポール・ケリー博士の研究によると、一般的な「9時5時」という就業時間は、人間の体内時計と全くかみ合っておらず、早起きが原因で毎日2~3時間の睡眠不足になり、肉体的・精神的に悪影響を与えるのだといいます。
特にメンタルを病みやすい人や気分の浮き沈みが激しい神経症的傾向が高い人はただでさえ苛立ちや怒りの感情に敏感ですから7時より前に起きることは避けたほうが良いと思います。
ケリー博士いわく、
「世界中のあらゆる人たちの睡眠パターンを分析して、年齢層ごとの推奨すべき起床時間と起床後の活動開始時間をはじき出すことに成功しました。それによれば、個人差はあるものの、起床時間は青年期(15~30歳)であれば朝9時、壮年期・中年期(31~64歳)なら8時、高年期(65歳以上)だと7時となっている。
また起床後の活動開始時間は青年期11時、壮年期・中年期10時、高年期は9時が最適だと分かっています。この数値を見れば明らかなように、すべての年齢層の人に言えることは、6時よりも前に起床することは人間として本来あってはならないということです」
出典:
「早起き」すると寿命が縮む!オックスフォード大の研究で判明~心筋梗塞、脳卒中、糖尿病のリスク倍増 現代ビジネス講談社
この研究結果について初めて聞いたときは衝撃を受けました!!
なーんだ、早寝早起きしなくて、寝坊していいんだ・・って。
寝坊すると、なんか損したような気がしてたのですが、壮年期・中年期(31~64歳)なら8時起床が理想ですってよ。
青年期にいたっては、なんと9時です。
オックスフォード大学だけでなく、米国のハーバード大学やネバダ大学などでも、早起きが病気のリスクを高めることに関する実証研究がすすめられているそうです。
それによると、早起きで起こる可能性のある病気があり、
- メタボリック・シンドローム
- 糖尿病
- 高血圧
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- 心不全
- HPA(視床下部-脳下垂体-副腎皮質)機能不全によるうつ病
早起きで病気のリスクが上がる原因は「人間の体内時計の『ズレ』」です。
体内時計は、目の中にある光受容体を利用して昼夜のサイクルに合うようセットされます。
が、早起きすることによって、人間の本来の「体内時計」の周期と、実生活の行動にズレが生じます。
体内時計というのは、脳はもちろん、心臓、肺などのあらゆる臓器、人間の体のあらゆる場所に存在していますが、体内時計からずれた時間の就寝と起床(早寝早起き)が原因で睡眠不足なり、
- 脳の機能低下→ 集中力や記憶力、コミュニケーション能力の大幅な低下
- 臓器を必要以上に酷使してしまう → 病気を誘発
という結果になるそうです。
ケリー博士の調査によると、
高齢者(65歳以上)の理想的な起床時間である7時以降にいつも起きている人に比べて、6時以前に起きている人は
「心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患の発症リスクが最大で約4割、糖尿病やうつ病といったその他の病気に関しても2~3割高くなり、またその多くが重篤化しやすい」
という結果が出ています。
早起きの習慣が、心臓などに負担をかけて病気になりやすくなってしまっていることが分かります。
また、日本の(睡眠医療の専門家・遠藤拓郎・スリープクリニック調布院長のお話では、
「人間のパフォーマンスというのは体温に依存します。体温が低い時は身体中の機能が著しく低下します。人間の一日のなかでの最低体温というのは、個人差もありますが朝の4時から6時。一方で最高体温となるのが夕方4時から6時。したがって、ケリー博士の言う通り、朝早くから活動をするのは年齢に関係なく危険なのです。
出典:
「早起き」すると寿命が縮む!オックスフォード大の研究で判明~心筋梗塞、脳卒中、糖尿病のリスク倍増現代ビジネス講談社
というわけで。
たとえ「早寝して十分な睡眠時間を確保できている」と思っていたとしても、早起きすれば体内時計が狂って病気のリスクが上がり寿命が縮む可能性があるということです。
とは言え、学校や会社の時間に合わせなければいけない人が大半なので、「遅起き」がいいとは言っても理想通りにはいきません。
働いている社会人の場合には難しくても、周囲にいる高齢の家族、友人には機会があれば「遅起きのほうが健康にいいらしいよ~」と伝えてあげるのも良いかなと思います。
ケリー博士は、
「統計的にも日本人は世界で突出して睡眠時間が短い。『早起きは三文の徳』ということわざが日本にはあるそうだが、特に高齢者にはそれは科学的に間違いであると理解してもらいたい」
と話しているそうです。
これを知った時
人は、人それぞれ体内時計も違うし
早起きが絶対良くて健康なんじゃないんだーという自分の今までの常識を見直しました。
結構、小さい頃教えこまれてきたことで間違ったいることって多いなーと感じます。
全てのことは、自分次第。
今日は、早起き無理にしなくても大丈夫だよーというお話しをしました。
you tubeでもお話したら、
現代社会では、ムリ!
とコメントが来ました。
コメントありがとうございます😊
確かに会社員の方は、無理かもしれません。
なので、
週末の寝だめや週末の遅起きを推奨します。
参考動画も張っておきます。